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かわいたタオルで

2006/4/16

言葉には言葉の内側のことしか表現し得なくて、だから気持ちを言葉にできない方が正しい場合だってあることをわたしは知っている。伝えるために生まれてきたはずの言葉すら ちゃんと伝わったのかどうかわからないのに、その上言葉以外の全てを使ったって伝わらない気持ちだって、きっとある。もしかしたら目の前には完璧な断絶があるのかもしれなくて、それは崖で、わたしの言葉たちはそこを渡れないのかもしれないけれどだけどこんな雨の日、わたしの言葉にそうやって笑うから吹き飛ぶ、今だけは煙のように、わたしの不安。

風邪を引きませんように。