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現実逃避

2004/3/13

現実逃避をする人ほど、苛まれている。

思考世界、物語世界、ワイアード世界。
そうした別世界の境界線を、わたしたちはまたぐことができる。
それは現実逃避と呼ばれるけれど、身体があるという理由だけで、 わたしたちは現実世界に戻らなくてはいけない。 境界線をまたぐ、その時わたしたちは前を見る。
だから世界を移動するたび、わたしたちは改めてその世界の姿を外から認識する。
揺らいで揺らいで振り子のように繰り返すそれを、良いことも悪いことも含めて、こう言う。
苛む、と。

現実逃避をする人ほど、その世界をよく知っている。
綺麗なところも、汚いところも。